新築という一様な記号を買い、あらかじめ決められた枠組みの中に自らの人生を押し込める時代は終わりました。
リノベーションを選ぶ理由は、建物を長持ちさせることや、古い水回りを新しくすることだけではありません。それは機能の修繕、いわば「サイエンス」の話です。STUDIOM+が大切にしているのは、その先にあるものです。
その考え方の土台に、私(藤井)がバイブルにしている3冊の本があります。山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』、ダニエル・ピンク『ハイ・コンセプト』、そして坂口安吾『堕落論』です。
自分の美意識を、空間という形にすること。STUDIOM+が掲げる「人生を最高に飾れ!」の「最高」は号令で、その中身は毎日の暮らしの底上げです。
このページでは、新築ではなく中古を選ぶ理由、中古マンションと戸建てで計画を左右するもの、資産価値、そしてSTUDIOM+が提案する4つのことを、順に書いていきます。
なぜ新築ではなくリノベーションを選ぶのか
新築を買うことは、誰かが決めた間取りと仕上げを買うことです。中古の家は、構造という事実が先に見えています。その事実の上に、自分の暮らしを重ねられる。これが、私たちがリノベーションを選ぶ理由です。

ダニエル・ピンクは『ハイ・コンセプト』で、モノと機能があふれた時代に人を豊かにするのは「意味(ストーリー)」だと書きました。
リノベーションは、既存の建物が持つ構造や骨組みという「ファクト」を出発点にします。そこに今のクリエイティビティをぶつけ、その家にしかない価値をつくる。私たちの仕事はそこにあります。
異質な素材を衝突させる「ディソナンス(不協和音)デザイン」
審美眼のある人ほど、一見すると矛盾する感覚を同時に持っています。
都会的でなめらかな質感と、荒々しい自然の素材。その両方に惹かれる、という感覚です。
STUDIOM+の空間デザインの核は、無難な調和ではありません。異質な素材や、ポップでアーティスティックな要素を、建築の技術でぶつける。それが「ディソナンス(不協和音)」です。
前衛的なフォルムや、一見すると合わない素材をあえて掛け合わせ、心地よい緊張感に変える。規律ある調和より、不協和を受け入れる寛容さこそが静寂を生むと考えます。
山口周氏は、誰もが同じ正解にたどり着き、正解の価値がなくなっていく状況を「正解のコモディティ化」と呼びました。それに対する私たちの答えが「アグリビューティ(醜さの中に潜む美)」です。既存の美意識を揺さぶり、既製の住宅や一般的な店舗デザインでは出会えない空間をつくります。
ディテールへの思考がもたらす自己の肯定
坂口安吾は『堕落論』で、制度や虚飾にすがらず、自分の足で立って生きることを説きました。
住まいや店舗のデザインも同じです。
誰かが作った最大公約数の間取りに、自分を合わせるのではない。生活動線、収納の考え方、照明の陰影、タイルの床が刻むリズム、特注の造作家具。一つずつ、自分の感覚に向き合って決めていきます。
その裏側で、私たちは現地調査、工程、コスト管理を詰めます。デザインしたデザイナーが現場も担当するので、決めたことが途中で薄まりません。だから住む人の個性が空間に残り、毎日の暮らしへの愛着になります。
では、実際に中古の家を買うとき、マンションと戸建てでは何が計画を左右するのか。
中古マンションと戸建てで計画を左右するもの
マンションは管理規約と共用部の制約が、戸建ては構造そのものの状態が、計画を左右します。
大阪の中古マンションリノベーション
大阪市内や北摂の中古マンションは、買う前に管理規約や躯体(建物の骨組み)の状態が分かるという利点があります。
STUDIOM+は購入前の内覧に同行し、コンクリート躯体のひび割れ(クラック)、給排水管の劣化、管理規約を確認します。規約で見るのは、床材の遮音等級と、どこまでが専有部分の配管かという点です。そのうえで、間取りを変えられるかを判断します。
水回りを動かしたい場合は、特に早めの現地調査が必要です。配管ルートは、管理規約とPS(パイプスペース=配管が縦に通る区画)の位置で決まるからです。こうした見えない制約を先に知ることで、新築にはない立地を活かした住まいになります。
大阪の戸建てリノベーション
戸建ては、マンション以上に構造への手当てが資産価値を左右します。木造軸組工法なら土台や柱の腐食とシロアリ被害、軽量鉄骨造なら基礎と鉄骨の接合部の劣化を、解体後の現地調査(現調)で見極めます。
断熱材を入れ替えるか(グラスウール・吹き付け発泡ウレタン等)。給排水管を樹脂管に更新するか。ここまで踏み込むかどうかで、完工後10年・20年先の暮らしやすさが変わります。STUDIOM+は、構造と設備の診断をデザインの出発点にしています。
マンションでも戸建てでも、共通して大事なのは完工後に見えなくなる部分です。では、そこには何が含まれるのか。
完工後に見えなくなる配管・断熱・電気配線
クロスの貼り替えや設備の交換だけをするのが「リフォーム」です。STUDIOM+のリノベーションは、給排水配管・断熱・電気配線といった、完工後に見えなくなる部分の更新まで含めて計画します。意匠だけを整えても、中古住宅が抱える構造と設備の課題は解決しないからです。
千里ニュータウンのように築年数の古い住宅が多いエリアでは、この部分が特に重要です。STUDIOM+の千里ニュータウンでの実績は、北摂のマンションの事例です。中古物件は購入前の現地確認を無料で行い、劣化診断の結果から、断熱と配管の優先順位を一緒に整理します。
北摂の中古マンションリノベーション事例

見えない部分まで手を入れた家は、売るとき・貸すときにどう評価されるのか。
リノベーションで資産価値は上がるのか
上がるケースはあります。新築マンションは引き渡し直後から資産価値が下がりやすく、中古は下がり方が緩やかです。そこにリノベーションを加えると、査定の評価が上がることがあります。
私たちが手がけた賃貸物件でも、私自身が運営している賃貸物件でも、その例を見てきました。最近増えている再販物件(中古を買い取り、リノベーションして売る物件)は、まさにこの差を使ったビジネスです。
評価を左右するのは、見た目だけではありません。耐震性能、断熱等級、給排水設備の更新状況といった、目に見えない性能も見られます。
STUDIOM+は、資産価値まで考えたリノベーションのために、次の4つを提案します。
住宅設備の提案
新しい住宅設備は常に調べています。見た目と使い勝手の両方で選んだ設備を提案します。

タンクレストイレは掃除がしやすく、限られた空間を広く使えます。
照明プランニング(無料)
照明のプロが、照明プランを無料でつくります。タイミングが合えば、照明ブランドの会員セールにもご招待できます。

硝子シェードの照明は、光を柔らかく拡散させ、空間の印象を大きく変えます。
どの照明を、どこに、どう吊るすか。FLOSやルミナベッラの実例は、照明の記事にまとめています。
分離発注と植栽の卸値
工事は職種ごとに直接発注します。これを分離発注と言います。間に入る会社が減る分コストを下げ、その時間をデザインに使います。

提携する植栽店から、ウンベラータなどの観葉植物を卸値で提供できます。
素材と色調のトータルデザイン
床・壁・建具・照明・家具まで、同じデザイナーが素材と色調を絞り込みます。家具も自社でデザインして製作します。

素材と色調を絞り込むことで、モダンで統一感のある空間になります。
では、STUDIOM+のリノベーションはどんな人に向いているのか。
STUDIOM+のリノベーションが向いている方
- 中古物件を購入し、入居前にリノベーションしたい
- 家族構成が変わり、間取りを変更したい
- マンションの環境が良く、今まで培った人間関係も途絶えさせたくないのでリノベーションして長く住みたい
- 築は古いが、見える部分も見えない部分も新しくしたい
- 水回り、キッチン・風呂・トイレを更新したい
- 使い勝手をもっとよくして、快適に住まいたい
- 最新の住宅設備機器に更新したい
- リノベーションのことはよくわからないので、専門的知識のある業者に任せたい
- デザインから現場まで、同じ担当者に任せたい
中古マンションはどう探すのか。リフォームとは費用と工期がどう違うのか。答えは、次の記事にまとめています。






