集客に特化した大阪の賃貸リノベーション
今回の案件は大阪府豊中市にある大阪大学の近くの賃貸アパートのリノベーション案件。大学の周辺とあって競合相手も多くデザインでターゲットを訴求したいということで弊社に来られた。若い賃貸オーナー様でデザインの感度は高く、投資案件に対する知識も豊富であったため、地域ナンバーワンのデザイン物件であればある程度の賃貸価格であっても入居する層の存在を肌感覚で得ていたようだった。オーナー曰く所謂デザイナー物件ではありあふれているのでstudiom+物件をということだった。キャッチコピーは「オンリーワン賃貸リノベーション」
床面積を削って作られた吹き抜けで入居率UPさせる。
左のロフト部分を解体して吹き抜けに、数字上面積が減るので賃貸オーナー様は嫌がりますが、ご覧の通り数段物件のクオリティーが上がります。解体後に出てきた梁が意匠となり、より楽し気に。その他、ユニットだったお手洗いとお風呂をセパレート化にし、洗濯機置き場もベランダから室内に入れ間取りの変更も行っています。
リノベーションで無理やり吹き抜けを作ってみたら。
ロフト付き賃貸物件のデザインをする上で選択肢がないのが手摺や階段といった部分、コストをかけられない投資用には既製品で対応さするのが普通だが、ここを一工夫する。手摺は空間のアイコンとなるため、拘りたい部分だ。なので弊社のあるゆる物件で必ずデザインし特注で制作してきた。その経験値はここでも活きた。
キッチンツールを収納できる賃貸アパートの手摺
賃貸の風景とは思えない画像だ。便利だからと言って張り巡らせると、蜘蛛の巣みたいになるので我慢してデザインをする。
18Φの丸鋼で制作された手摺はキッチンツールを吊ることも可能。 ライトグリーンの照明コードと黒皮色の対比がとてもいい。 照明は裸電球。賃貸物件ではシーリングの差し込みをつけている 物件が多いが、格安でもダウンライトぐらいのサービスはしておきたい。物件を比較する際照明の色付けが空間の印象を変えるからだ。
一定の縛りの中でデザインされた賃貸アパートの手摺
2階は天井と梁の斜め方向から支えて荷重を受けている。
2階の上がった所は、鉄を曲げただけで荷重を受ける部分がない。最近の樹脂系手摺では熱で曲げシームレスな加工が可能になったが、STUDIOM+ではその前から丸鋼で行っていた。
支柱を天井からとる。こちらも角を浮かせて、蜘蛛の巣にならないように。
賃貸リノベーションまとめ
古くなったロフト付き賃貸アパート、当然法律上2階あつかいとはならない為、簡易的に作られている。そこを床を解体し吹き抜けを設け、手摺のデザインを自ら行い、空間にちょっとした変化を与える。それだけのことで多くの人の関心を引き、楽しませることができる。当時の弊社のHPで年間を通して一番関心を引いたリノベーションとなった。オーナー様の狙い通り。空室だった物件はリノベーション後価格を40%程あげ即入居が決まったそうだ。
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