ベッドを引き出しに収める造作家具で、狭小マンションの物を隠す
大阪・堺市の狭小マンションリノベーション。ベッドを下段の引き出しに収める造作家具、油絵の麻キャンバスにジェッソを塗った吊戸棚、米松ピーラーを10mmまで削ったツインカーボの内照式TV台で、物の多い母と子2人の暮らしを整えました。

| 価格(万円) | 内容 | |
|---|---|---|
| 解体 | 25 | 床壁天井 |
| 造作 | 200 | 無垢フローリング m+オリジナルTVカウンター m+オリジナル収納家具 m+オリジナルキッチン |
| 電気 | 25 | 配線ダクト ダウンライト 間接照明 |
| 住設 | 40 | キッチン設備 給排水 |
| 塗装 | 20 | 調色の上水性半ツヤ |
| 諸経費 | 20 | (駐車代 養生費 運搬搬入費等) |
リノベーションの費用

物があふれる母と子2人の住まいを、造作で整える
大阪府堺市のマンションで、狭小空間のダイニングと収納をリノベーションしました。お住まいはお母様と娘さん、息子さんの3人です。古くなった住まいを新しくし、子どもたちと明るく幸せに暮らしたいという思いからのご依頼でした。1年前にお風呂とトイレをリフォームした際に担当者と合わなかった経験があり、今回は慎重に会社を選ばれたそうです。STUDIOM+を選んだ理由を尋ねると、「あなたは信頼できそう」とのこと(笑)。そんなやり取りもあり、プロジェクトはとてもフランクに進みました。

施工前の様子です。とにかく物が多いので何とかしてほしい、というご要望でした。
30種の塗料から選んだ、シナベニアとバーチの空間
空間の主な素材は、バーチのフローリングとシナベニアの組み合わせです。シナベニアはどの塗料を塗るかで見え方の質が変わるため、30種の塗料の中からリボスのアルドボスを選びました。造作の収納家具は下段にベッドが収まり、上部の低い天井部分には小物や本を収納できます。収納家具の上部は、高さを施主の身長+5cmほどにしています。中央の黒皮ミルスケールのBOXと、差し色の朱赤が空間を引き締めています。

空間にマットな黒でコントラストを与えるため、黒皮のミルスケールで収納棚を制作しました。裏側にはミラーを貼り、カウンターを広く見せる仕掛けにもなっています。
ベッドを下段に収める、フラッターレールの造作収納

造作で制作した収納家具です。上部の梁部分は棚、下部の白い部分は掘り込みに扉とダウンライトを仕込んだ収納になっています。下段の引き出しにはベッドが収まり、就寝時にはダウンライトの光が中心に当たります。扉の小口には朱色の塗装を施し、アクセントにしました。

物が多いというご要望に、造作のシステム収納で応えました。細部の寸法まで詰めて作っています。中は押し入れを利用した収納です。

ベッドは下段に収納できます。床にフラッターレールを仕込み、スムーズに動かせるようにしました。

梁から補強を取って増築した天蓋収納です。ベッドの上部はデッドスペースになりやすいため、空間にリズムを与えるデザインで活かしました。左のミラー扉の中も収納です。

キッチンから収納を見た様子です。わかりにくいですが、右側の黒皮BOXの裏にはミラーを付けています。収納の取っ手は、シナベニアに合う朱色のスチール丸鋼を上から下まで通しました。
油絵の麻キャンバスを扉にした、SUS天板のキッチン

狭小マンションに合わせた、淡いカラーのオリジナルキッチンです。黒いBOXの裏にミラーを貼ることでその存在を消し、広がりをつくっています。キッチンも造作で、特注のSUS天板を取り付けました。壁面のニッチBOXの中は赤い水玉のタイル貼りです。格子には、経年劣化で曲がることのない米松のピーラーを使っています。

吊戸棚の建具には、油絵用の麻キャンバスを使いました。ジェッソを塗り込んで真っ白にし、今にもアートを描けそうな表情にしています。

コストに制約があっても、引き出しは造り込みたい部分です。

壁にタイルを貼って照明を当てると、小さな収納も壁の見どころになります。
夜は間接照明になる、ツインカーボと米松のTV台

ツインカーボで廊下に光を通すPure House

NYのアパートメントに倣った配色と、吹きガラスのペンダント


ペンダント照明はオリジナルで制作しました。吹きガラスのシェードを4つ合わせています。

全体の色合いは、NYのモダンアパートメントなどを参考にしました。目指したのは、スタイリッシュでどこか楽しげな雰囲気です。リビングにはガラスのローテーブルと白いソファを置き、TVとスピーカーを置けば完成します。ここまで造り込んだ空間には、個性や主張の強いインテリアは合わせにくいもの。空間に溶け込む素材や色を選ぶのがポイントです。







